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「アラカン!」な日々

「アラカン!」公演情報を随時アップ(管理人・唐沢@作者)

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GOOD NEWS BAD TIMING

 チケットの精算も済み、なんとか一息つけそうな雰囲気になってきたので、これから少しずつ『アラカン!』誕生までのあれこれについて書いていこうと思います。

 まず、今回の話を書こうと思った最初のきっかけについて。
 これは今から5年前、2006年のことです。
 この年、蜷川幸雄さんのプロジェクトとして「さいたまゴールド・シアター」という55歳以上の人を対象とした劇団が発足しました。
 2006年というのは、いわゆる団塊の世代が一斉に定年を迎える2007年の前年にあたり、これまでのシニアのイメージを一新するだろうと言われた団塊世代のマーケットを狙ってさまざまなシニア向けビジネスが動き出した年でした。

 「さいたまゴールド・シアター」もそんなビジネスのうちの一つだったと思うのですが、新聞でこのニュースを読んだ瞬間、私の中ですごくざわめくものがあったのです。
 まだ告知の段階だったけど、「これは当たる!」「すごいところに目をつけたな」という確信を持ちました。

 その予想通り、「さいたまゴールド・シアター」には20人の募集枠に1200人が応募するという、ほとんど事件といってもいいほどの反響を呼びました。
 今やシニア劇団は「さいたまゴールド・シアター」に限らずあちこちで誕生し、すっかり市民権を得ていますが、この劇団がさきがけとなったことは間違いないでしょう。

 多分、このときから私の心の中で「シニア劇団を舞台にした話を書いてみたい」という気持ちが芽生えていたのだと思います。
 が、もちろん、漠然とひっかかっただけで、上演してもらうあてがあるわけでもないし、時々心の隅からとりだしてはいろいろな角度から眺めまわしていたにすぎませんでした。

 ただ、最初からはっきりしていたのは、シニア劇団を通して描きたいのは「いきいきと輝くシニア」ではないということです。
 私が興味をひかれたのは、「いきいきシニア」に乗り込まれたプロのリアクションのほうでした。
 そっちのほうが想像していてワクワクするし、話も広がっていくように思えたのです。

 ためしに何度か、まわりの友人知人(非演劇業界の)に「こういうシチュエーションでアマチュアがプロの職場に乗り込んでくるのってどう思う?」と聞いてみたのですが、専門職と言われる職種の人たちは、一様に「生理的にものすごい抵抗を感じる。想像するだけで無理!」と反応してきました。
 その反応を見て、ますます「これはおもしろい話になるかも」という確信が育っていきました。

 最初に頭に浮かんだのは、シニアの指導を任された演出家がシニアたちと同じ年代だったらどうだろうということ。
 シニアたちの中に近所の知人とか入ってたらいやだろうな。
 そのご近所さんは生活に余裕のあるサラリーマンで、「俳優さん」というお仕事に興味津々で、公演案内とか渡すと憧れの目で見られちゃったりするんですよ。
 そういう関係のときはいいご近所さんなんだけど、定年を迎えたその人が自分の劇団のシニア部に入ってきちゃったらどうだろう。
 関係ない人生を送っていてくれればなにも感じなかっただろうに、自分の人生にかかわってこられたらそれはきついだろうな。
 うわー、きつい。考えるだにきついよ、それは。
 …と、心の中でその演出家をいかにして追いつめるかというシチュエーションをあれこれ考えては楽しんでいました。

 それから3年たった頃、思いがけずその空想が実現するチャンスが舞い込んできました。
 テアトル・エコーの2011年本公演のレパートリー会議に書き下ろし企画を提出してみないかという提案を受けたのです。
 ところがちょうどこのとき、私は乳がんの告知を受けていて、正直なところ2年後のことなど考える余裕がなかったのですが、なんのクレジットもない私に「本公演で書き下ろしを!」と願って動いてくれる劇団員がいることがとてもありがたく、とにかく3年間ひっかかっていた「シニア演劇ネタ」を出してみることにしました。

 タイトルは『アラカン!』
 ずっと温めてきたのは『R55』というタイトルだったのですが、たまたまこの年「アラフォー」という言葉が流行語となり、そこから派生した「アラカン(アラウンド還暦)」という言葉もはやり始めていたのでこれを使ってみました。
 流行語は2年後だと微妙かなーとも思ったのですが、まあとりあえずの仮タイトルだしいいか…ってことでこれで提出しました(結果的にはそのまま正式タイトルになったわけですが)。

 最初に出した企画書は以下のようなものでした。

花も嵐も踏み越えて、雄々しく高度成長期を駆け上ってきた団塊世代もいよいよ定年を迎える時代になった。

赤いちゃんちゃんこなんてまっぴらごめん。
まだまだ一花も二花も咲かせたい。

というわけで、貪欲な「アラカン(アラウンド還暦)」の男女たちが、諦めていた若き日の夢を叶えようと、とある劇団の「シニア部」に集まってきた。

彼らの指導をおおせつかった演出家は、これまた「アラカン」の元役者。
夢の一本道に進んだ彼は、結局思い描いていたような人生を手に入れることができなかった。
夢を選べなかった同世代の仲間が、今になって自分の領域に入り込んでくることに複雑な思いを抱く演出家…。

一方、演出助手についたのは、今年研修所を出たばかりの新米役者。
わがままな役者にやる気のない演出家…と、一癖も二癖もあるアラカンたちを相手に悪戦苦闘。

はたしてこの問題多きカンパニーは無事にひとつの舞台を作り上げることができるのだろうか?

60は惑いの年。
60は再生の年。
今まで歩んで来た道を振り返り、もうひとつの人生に思いを馳せる年。

「アラカン」たちの第二の青春の幕が今開く!

 レパートリー会議といっても、他の候補はすでにできあがっている作品ばかりです。
 新作で、なおかつこれしか材料がないのですから、年2本しか枠がないレパートリーにランクインするのはかなり難しいだろうと思っていました。
 しかもうち1本は再演ものがほぼ当確していた状態だったので、枠は事実上1つという状態。

 ところが……「アラカン」という響きが妙にフィットしたのか、プレゼンターの説得力か、演出をひきうけてくれた永井さんのクレジットか……投票の結果、思いがけずこの企画が通ってしまったのです。

 2009年9月30日。
 『アラカン!』が誕生にむけて動き出した記念すべき日。
 嬉しいはずの日でしたが、その2日前、母が乳がん転移の告知を受けるという真っ暗な出来事がありました。
 自分の病気もあり、立っているのがやっとという状況でしたが、「企画が通りました」という電話を受けて、「母に絶対この作品を見せたい」という希望を支えに、それからの長い道のりを歩む決意を固めたのでした。

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カットはこわい!

 もう少し頻繁にレポをアップしようと思っていたのに、前のレポからはや1週間。
 公演は、中日も過ぎてすでに後半戦に入ってます。
 お陰さまでレビューの評判もよく、追加注文も相次ぎ、ダブルコールも連日続いているようです。

 11日の初日のあと、13日、15日、シアタートークのあった16日…とこれまで4回通いましたが、やはり私の乏しい体力ではこれでもいっぱいいっぱい。
 劇場に行かない日はゆっくり休もうと思いつつも、身体の緊張がずっと解けないままなので(これが解けたときは入院するときになるかも…)、休みたくても休まらず。

 寝付くのは眠剤飲んでなんとかなるんだけど、いつもより平均2時間くらい早くに目が覚めてしまうのはどうにもならず。
 普通だったら「もっと寝る〜」って思えば何度寝でもできるんだけど、今は一度目が覚めるともう眠れません。
 やっぱ寝てても緊張解けてないんですね。
 胃の調子も一時よりは回復したけど、ちょっと油断するとまたすぐにダメージがくるので気を許せません。

 まあ、そんな話はどうでもいいんですが、本題はここから。
 これから観る人のためにネタバレは極力避けようと思っていたのですが、ちょっとショックなことに気づいてしまったのでこれは書こうと思います。

 今回の作品、もとは多分3時間くらいあったと思います(稿を重ねて自分なりにストイックに削りまくったつもりですが)。
 正直、長いです。
 大劇場系の演目はけっこう長いのが当たり前だったりしますが(休憩時間も長いですし)、決して座り心地のよい椅子とは言えない狭い劇場でストレートプレイ3時間というのは、いくら休憩を入れたとしても長いです。

 「おもしろければ3時間でもあっという間だが、つまらなければ30分でもお尻が痛くなる」…というのは舞台をよく観る人なら実感することではあるのですが、蓋を開けてみなければ、おもしろくなるかどうか、短く感じてもらえるかどうかがわからない新作の場合、長時間になるのは非常にリスキーと言わざるをえません。
 実際、エコーでいつも上演する作品では2時間半を越えるものはまずないと思います。
 そういうわけで、なんだかんだで合計すると30分くらいカットされました。

 カットが嬉しい作家なんてまずいないと思います。
 誰よりも長く作品と向き合ってきたのですから、一字一句削られたくないというのが本音です。
 一言切られるたびに文字通り身を切られるような思いをします。
 それでも「全体を短くするためにはどこかを切らなければしかたないんだ」と自分に言い聞かせるわけですが、セリフを切っておいてべつの場所で余計なセリフをいつのまにか加えられてたりすると「こんなの足せる余裕があるんならさっきのセリフ戻してよ」と思うときもあります。
 まあ、思うだけで言いませんけどね。

 もちろん、作家以外だからこそできる「なるほど〜」というカットもたくさんあります。
 セリフ以外のもの(おもに演出ですが)が加わることで「あ、このセリフは不要だわ」と気づくこともありますし。

 でも、カットのこわいところは、その部分じゃなくて他に影響が出るってこと。
 カット前には成立していたバランスが、ひとつのセリフをカットすることで崩れてしまう場合があるんです。
 バランスっていうか、「設定」って言ったほうが近いかな。

 作家や演出家はカット前の状態を知っているから、それが脳内にインプットされちゃって、削ってもパソコンのキャッシュみたいな感じで残っちゃってる。
 でも当然のことながら観客はカット前に入ってたセリフなんて知らないし、何度も観るわけではないので、何度も何度も読み返して再現して確認しているキャストやスタッフとはスタンスが違う。
 その違いっていうのが、意外に落とし穴になるんですよね。

 今回、観てきた人の感想を聞いているうちに、思いがけずそれをみつけてしまったんです。
 それは冒頭に流れる劇団明星の創設者・広川(納谷さん)のセリフ。
 以下、台本から転載します。

ああ、この俺が世の嘲りの的となって、身動きもならず、
じりじりと進む時の針先にこの身をさらすことになろうとは!
いや、それならばまだ耐えてみせよう。
だが、俺の心を大切にしまっておいたおまえのその胸、
生きるも死ぬるもここと思いさだめた場所、
俺の命の川がほとばしりもすれば涸れはてもする泉──。
そこから投げ捨てられてしまうのは耐えられない!
その泉を、けがらわしいヒキガエルどもがつるんだり孕んだりする水溜まりにしようというのか!

 
 実際はもう少し短く刈り込まれていますが、冒頭で暗闇の中からこのセリフが流れてきて、そこから話が始まります。
 さらに、何度か場面転換のときに広川の肖像画(稽古場に掲げられているという設定)に照明が当たり、その都度同じセリフが繰り返され、それに対して登場人物がそれぞれリアクションのセリフを返すわけです。

 じつはこのセリフ、『オセロー』のセリフからの引用なのですが、それがわからなかった人が予想以上に多かったんです。
 いや、お客さんが『オセロー』を知らないのはいいんです。
 逆にこのセリフをきいただけでいきなり『オセロー』のあの場面のセリフだなとわかる人のほうが非常に限られてると思います。

 でも、これが『オセロー』のセリフだということは、知らない人でも最後まで観ればわかるように初稿ではなっていたんですよ。
 舞台では、アラカンたちによって再現される『オセロー』の劇中劇が何度か差し挟まれるんですが、その中に同じセリフが出てくるんです。
 具体的にはオセローがデズデモーナに「おまえ、俺を裏切っただろ」とネチネチ責め立てるシーンですが。

 そこを観れば「ああ、さっきから納谷さんの声で何度も流れるあのセリフってこのシーンのセリフだったんだ」「昔、広川が演じたときのオセローのセリフだったんだ」と普通にわかるようになってたわけで、八神が片瀬に向かって言い放つ「将軍、用心なさい。嫉妬というやつに。こいつは緑の目をしたバケモノです」というセリフも、次の稽古場シーンで八神演じるイアーゴーが同じセリフを言うので『オセロー』のどこで出てくるセリフなのかわかる。

 ところが、劇中劇のシーンが長過ぎるということで、かーなーりーバサバサ切りまくった結果、冒頭のセリフもカットされてしまったんですね。
 そりゃあわかんないわなー。
 なんかあれ、広川自身のセリフ(リアルなセリフではなく警句のような抽象的なイメージ)だと思ってる人が多いようで。
 台本には「『オセロー』第4幕第2場のセリフ」と但し書きがつけてあるし、関係者はもうオセローのセリフだってわかってるんで、わかんないとか思いもしなかったんですが、それだけにショックでした。

 まあ、それでも本編に支障がないといえばないんだけど、自分の中では『オセロー』の中であのセリフをみつけた瞬間から、他の話がすべて『オセロー』がらみでたちあがってきたという経緯があるので、 (´・ω・`)ショホ゛ーンでした。

 自分のアイデンティティーとなる「神聖な泉」が、オセローにとってはデズデモーナだったわけですが、じゃあ片瀬にとっては?…月島にとっては?…八神にとっては?…と順番に語られていき、もっとふくらんでアラカンたちにとっては?…明星にとっては?…役者にとっては?…観客にとっては?……と広がっていけばいいなと思ったんですが、オセローにこだわった意味がカットされるたびに削られていってしまうのがちょっと寂しかったです。

 上演中にこんなことを書くのはルール違反かもしれません。
 上演されたらもうその作品は作家のものではなくなりますし、どう受け取られようとそれはそれでまるごと受け止めなければいけないということはわかっているのですが、何人もの人から「え?あれオセローのセリフだったの?」と言われたのがショックだったのと、その原因があのカットにあったのか!と気づいたことがショックだったのと、二重にショックだったので思わず書いてしまいました。

 ネタバレというたぐいの話ではないので書きましたが、やっぱりカットって難しいですね。
 小椋キャシオーではないですが「失敗した〜。カットはこわ〜い!」という気分です。

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登場人物紹介なう

 私も自分なりにプロモーションツールを作ってみました。
 
 題して、「『アラカン!』登場人物ファイル」

 チラシの情報だけではざっくりしすぎてますし、かといってあんまり細かいネタバレをしても興ざめになるし……。
 ということで、登場人物12名の紹介ページを作りました。
 12名全員の役名と年齢、演じる俳優の写真(稽古場で撮ったもの)、役についての簡単な身上書が載っています。

 今回、シノプシス(台本の構成案)を書くにあたってかなり詳しい人物設定表を作ったのですが、これはそれの簡易版です。

 読んでから観るもよし。
 観てから読むのもよし。
 読んでから観てまた読むのもよし。

 「こんな人たちが出てくる話だよ〜ん」
 って感じで宣伝ツールに使っていただいたら嬉しいです。

 こちらからとんでくださいね。

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アラツイなう

 体調は回復してきましたが、稽古にはまだ出られていない状況です。
 稽古場では「荒立ち」に入ったようですが…。

 テアトル・エコー制作部で期間限定の『アラカン!』専用ツイッター」を作ったそうです。
 皆様、どんどんフォローしてくださいませm(_ _)m

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しばらく休止します

 まず初めに……。
 稽古は予定通り10/10からスタートしました。
 今も粛々と進んでいる。はず。

 じつは、稽古初日に出た翌日から、大幅に体調を崩しました。
 まさに駅伝ランナーがバトンを渡したあとのような状態。
 
 どこが…と一言ではいえないくらいあちこち具合が悪いです。
 あえていうなら内臓全部(胃・腸・胆のう・腎臓)。
 体中が痛いし、苦しいし、気持ち悪いし、動けないし、ありとあらゆる身体症状が入れ替わり立ち代わり出ています。
 絵に描いたようなストレス症状のオンパレード。
 夕べ、38度台の熱が出ましたが、救急外来に行ってから4日目に発熱って……それまでは発熱する体力すら残ってなかったんでしょうかね。
 今は熱は下がってますが、痛みはまだ通奏低音のように続いてます。

 そんな状態なので、稽古に顔を出すことはとても無理な状況です。
 せっかく稽古場レポートをアップしていこうと思っていたのにすみません。

 もしかしたら、このまま自分の書いた作品の本番も観られないで終わるのかも……と弱気になっています。
 覚悟はしていたけど、それ以上にダメージ受けてるみたいです。

 いつになるかわかりませんが、回復したら更新します。
 とりいそぎお知らせまで。

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進化なう

 ずっと更新しそこねていました。
 第二稿の〆切が2週間後…というところで終わってました。

 えー、予定通り2週間後に第二稿をアップしました。
 アップしてすぐに1泊旅行に行ってきたのですが、この予定はずっと前から決まっていたので、第二稿が終わらないまま旅行に行くのだけは…それだけは避けたい〜!!
 との思いで、なんとか前日までに終わらせました。

 直しというのは、多分一般に思われている以上にエネルギーのいる作業です。
 まず、ダメ出ししてるほうは、ダメを出しながらも具体的にどうすればいいかまでは提示してくれません。
 「ここはこんな感じで」とイメージを出してくれるならまだ良いほうで、たいていは「もっとこうして」という漠然とした希望だったり、「これはありえない」という感覚的な否定だったりします。
 で、その希望は書き込めば書き込むほどたくさん出てきますが(希望が出ない=良い作品とは限りません)、時間的にも空間的にも制約がある「舞台」では、「どこを切り取るか」が重要なテクニックであり、無制限にあっちもこっちも書き込んでいたら際限なく長くなってしまいます。

 ということは、新しい情報なりネタなりを盛り込むためには、それと同量かそれ以上の「刈り込み」をしなければならないということです。
 よく皆さんから「書くのにどれくらいかかるの?」とか「何ページくらい書くの?」とか聞かれるんですが、本当に大変なのは「長く書くこと」ではなく「短く刈り込むこと」です。
 最初から短ければいいというわけではなく、まずは自分の中で納得できるように書き上げてみて、それから「これはいらない情報」とか「これは説明的」とかいう冷徹な判断をくだしながらギシギシと刈り込んでいく必要があるのです。

 なぜなら、どんなに説明的にならないように気をつけながら書いていても、第一稿は「わかってもらおう」という思いが前面に出るため、どうしても説明が多くなってしまうからです。
 第ニ稿では、軸がぶれている部分を矯正したり、「人物の行動」に説得力が欠けている部分を補強したりといった作業と同時に、そういう「省ける部分」を削ぎ落としていくのですが、自分で「あ、これ説明だ」と気がつくのはけっこう難しい。
 読んでいるとそれほど説明っぽいと思えないのに、声に出して読まれて初めて「説明じゃん」と気がつくこともしばしば。
 というか、何回か上演されてようやくわかってあとからカットしたりすることもあり、「説明ゼリフ」というのは本当に奥が深いです。

 一度文字にしてしまったセリフを変えるというのは予想以上にストレスフルな作業で、作家なら誰でも「どれも削りたくない!」というのが本音でしょう。
 そこを「これでもか」「これでもか」とストイックに削っていくのは究極のサディズム&マゾヒズムって感じです。

 と、説明が多くなりましたが(笑)、とにかく加えて削って加えて削ってをはてしなく繰り返し、伏線をまるでバレー選手のリベロのように拾いまくり、枚数の増減を常にチェックし、結果的には第一稿よりも2ページ増で収めました。

 旅行から戻ったらさすがに今までの蓄積された疲れがじわじわとにじみ出てきて、翌日は昼も夜も寝続けてしまいましたが、そんな中、演出の永井さんからメールが…。
 その内容は、

 「お疲れさま〜!オッケーでーす。問題ないです。これでいきましょう

 てなものではやっぱりなくて、まだ注文が…_| ̄|○
 しかも、いきなり注文から始まるので「えーーー、『前よりよくなりました』とか『方向性はこれでいいと思います』とかそういうフォローいっさいなしっスか?!」と思わずヨロヨロしてしまいました。
 後日、打ち合わせでお会いしたときにそう言ったら「いや、前置きなしってのはOKってことです」と言われ、「だったらそう言ってくれよ〜。一言くらい!!!」と涙目で訴えちゃいましたよ。

 が、よくよく聞くと「正直、ここまで変えてくるとは思わなかった」とのこと。
 「直しが難しいのは重々承知しているので、言ってはみたものの『あそこまで書き上げちゃったらもうできないだろうな』と内心思ってたんです」という永井さん。
 おお。なんと嬉しいお言葉!
 と感動しかけたら「でも、できてたんで。じゃあもっと…とさらに注文したくなった」と言われて涙がひっこみました。

 そう。そうなんです。
 直しに終わりなし。
 「これでいい」と思ったらそこまでだし、最後の最後まで「もっともっと」「もっとよくならないか」「もっとおもしろくならないか」と大のオトナたちが往生際悪く粘りに粘って、もはやなんのためにこんなに頑張ってるのか自分でもわからなくなるほどエネルギーを注いで、それでようやく「次の課題がみつかったね」というところにかろうじて到達する。
 その繰り返しなんですよねー。

 というわけで、現在、第三稿にチャレンジ中です。
 稽古は来週スタートしますが、それには間に合わないので稽古初日は第二稿を使う予定。
 稽古が始まれば、またいろいろな「予想外」「想定外」が起こるはずなので、それに合わせての直しも必要になるでしょう。
 「直し」というと、前が間違ってるみたいですけど、これは「進化」だと思えば楽しい作業になるはず。
 と、早くもマゾヒズム全開の私です(^_^;)



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初読みなう

 初読み合わせ、無事終了しました。
 暑さとあいまって帰ったらどっと疲れました

 初めての稽古場はいつも緊張しますが、本公演の稽古場はいつもにもまして緊張感が漂ってました。
 しかも「これから本直ししますよ〜」と宣言しての読み合わせです。
 緊張しないわけがない!
 また胃が痛くなりましたよ

 でも私だけでなく、役者さんも緊張しているんだなと途中から気づきました。
 誰かから「こうしろ」と言われて直したり、「それはいい(よくない)」と評価されて悩んだり、まあそういうしんどさは当然あると思うんですが、そういうものが何もない真っ白の状態で「さあ、やって」と言われるのもそれはそれで勇気がいるんだろうなと。
 共演者がいっぱいいて、誰がどのくらいできあがってるかあるいはいないのか、手の内がまったくわからないまま手探りで始める本読みはきっととてもスリリングなんだと思います。

 でも終わった今は「やった甲斐があったな」と思える読み合わせでした。
 脳内でしゃべっていた役者さんたちが、今目の前でリアルにそれを再生してくれているという喜びは当て書きならではのご褒美。
 もちろん、初読みですからまだまだ脳内再生パワーには及んでいませんが、初日を迎える頃には逆にそれを越えるものになっていると思います。
 そのスタートラインに立ち会えただけでも期待感でいっぱいです。

 さらに、今回はバックステージものということで、「稽古場に集まって、制作が挨拶して演出が自己紹介して役者が読み始める」という劇中のドラマを、まさにそういう段取りで実際にやっていくので、何重にも臨場感がある初読みとなりました。

 「今回、稽古日数は少なめだけど、1ヶ月前のこの時期に皆で作品を共有したという体験。それは稽古初日では得られない大きな糧になりますよ」と永井さんにも言われました。

 もっと言いたい放題言われるかと覚悟してたけど、意外に皆さんおとなしめで、言われる内容もけっこう絞り込まれていて混乱することもなくメモにまとめることができました。

 次のゴールは2週間後。
 遠くて近いゴールです……。
 

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ダメだしなう

 演出の永井さんはとっても忙しい方です。
 劇団に打ち合わせに行っても、「ちょっと前まではここにいた(らしい)」という痕跡のようなものは残っているんですけど、本体には会えなくていっつもすれ違い。
 常に何本も演出をかけもちしていて、ときにはそれプラス書いたり出演したりも加わったりするので、文字通り八面六臂の活躍ぶりです。

 今回も、プロット打ち合わせにはなかなか出てもらえないし、第一稿を送ってもなしのつぶてで、非常に不安な日々を過ごしていました。
 まあ、プロットの段階でGOサインはもらってるから今さらメチャメチャな直しとかは出てこないとは思うけど(上棟式終わったのに「間取り変えたい」みたいな)、やはり演出家がどう思うか、というのは作家としては一番気になるところなので、「まだかまだか」と毎日返信をチェックしては胃の痛くなる思いで待っていました(普通、逆だと思うんだけど…)。

 返事がきたのは第一稿を送ってから4日後でした。
 この4日のなんと長かったことか
 で、そのコメントの内容は

 「お疲れさま〜!オッケーでーす。問題ないです。これでいきましょう

 てなものでは当然なくて、注文が続々と_| ̄|○
 いや、覚悟はしてましたよ。
 書き下ろしなんてそんなに簡単にできあがるものじゃありません。
 どんなに練って練って頭を振り絞って組み立てても、というか、そこまでのめりこんでエネルギーを注げば注ぐほど、自分の中で「客観性」が薄くなっていくという落とし穴があります。

 書く時は誰も助けてくれない、誰も「そこそっちだよ」「あ、いきすぎ。もっと右」なんてスイカ割りみたく教えてくれないから、自分の信念だけで「こっちに行くしかない!」と決めて進むしかない。
 だから、書き終わったら早く目隠しをとってほしい。
 とったらとんでもないものを叩きつぶしたりしてるかもしれないし、それはそれでこわいんだけど、目隠ししてる状態でドキドキしてるよりはマシなわけで。

 で、今ようやくその目隠しがとられたわけですが。
 うーーーん。メールでは厳しい。
 コメントが短すぎてかえって不安が倍増する(旅公演先から携帯メールできてるのでしかたないんだけど)。
 もっと具体的に聞きたい。
 でないと深読みしすぎてさらに悶々としそう。。。

 ということを先方に伝えたところ、ようやく今日の午前中に時間をとってくれることになりました。
 場所はうちの近所の喫茶店です。

 最初はチーズトーストとか食べながら、近況などの当たり障りのない世間話をしつつ場の空気をほぐし、頃合いを見計らって話を本題へ……投げた!

 ……返ってきました。
 うーーーーーん。
 まず最初に思ったのは、「もっとギリギリに出せばよかった」(笑)。
 いや、なまじまだ時間があるだけに「無茶です」とも言いづらく……。

 一言でいえば、「アラカンを見せるためにオセローを使う」にしてほしいのに、「オセローを見せるためにアラカンを使う」になってしまっているということ。
 そう言われると本当におっしゃる通りなんですが、私としては『オセロー』を見せたい→でも観客は『オセロー』を知らない人が多い→知らない人にも『オセロー』がわかるようにまずは説明しなきゃ…というのが大きいから、『オセロー』に割くキャパが増えてしまうのはどうしようもないわけですよ。
 だってわかってもらえないとパロッてることもわからないし。

 ところが、永井さんは「わからなくてもいい」というんですよ。
 「知ってる人は説明しなくてもわかるし、知らない人は説明してもわからないから」と。
 こう書くとなんか傲慢に聞こえちゃうかもしれないけど、たしかにそれはそうなんです。
 知らない人を知ってる人と同じ土俵に持ち上げてから話を始めるのでは尺が足りなくなるのは当然です。
 それよりも「知らなくても楽しめる部分を前面に出してくれ」と。

 うーーーん。
 でもそうなるとせっかくの『オセロー』の仕掛けが〜〜〜。
 な・や・む〜〜〜。

 今回、プロットとはべつに人物設定表というのも作ったんですが、永井さん的にはそっちのほうが気になるらしく、「ここにこんなにおいしいネタがいっぱいあるのにどうしてこれを使わないんだ」としきりに言ってくる。
 だって入れてる余裕ねーし!
 というと、「いやいや、こっちが宝の山でしょ。こっちのネタで3〜4本書けますよ」とあくまでも人物表萌えの姿勢。

 正直、書き終えてすぐに直すのはすごく難しいです。
 頭を根こそぎ切り替えなきゃ「直し」にならないから。
 ただ、言われてることの何割かは自分でもうすうす感じていた違和感だったので、その原因が提示されたのは大きな収穫でした。

 じつは今週末、私の提案で第一稿読み合わせをおこなうことになっているのです。
 書き下ろしだし、役者さんも自分がどんな役なのか早く知りたいだろうし、声に出して読んでもらって初めて見えることもいっぱいあるだろうし、演出家もイメージつかめるだろうし、作家は直しのポイントがわかりやすくなるだろうし、いろいろなメリットがあると思いまして。

 でもこんなに早く書き上がることってないみたいだし、うっかりこんな時期に読み合わせなんてしちゃうと役者さんたちから嵐のように「もっとこうして」「もっともっと」と言いたい放題注文がきちゃうかも…とそれはそれでちょっと胃が痛い。
 「こんなに早く書けるんならまだまだ直せるじゃん!」とか言われそうだし。

 とりあえず、読み合わせは第一稿のままやって、その後あらたな気持ちでゆっくり第二稿に取り組もうと思います。
 「いやいややる」のではなく、「言われたことよりもさらに斜め上までいったものを返す」という意気込みでなければ「直し」はできないですからねー。

 まだまだ胃の痛い日は続きます
 まあでっかいチーズトースト食いながら言われても説得力ないでしょうけど……。

拍手[4回]

脱稿なう

 産まれました〜!
 男か女かわからないけどとにかくエンドマークまで書きました!

 これからまだまだ直しなどもろもろ出てくると思いますが、とりあえず最後までいったのでかなり気が楽に…。
 悪夢よ、さらば〜(⌒0⌒)/̃̃̃

 まだ誰にも知らせてないのに最初の記事にさっそく拍手がついててびっくり。
 応援ありがとうございますm(_ _)m
 これから徐々に告知活動をしていきますです。

 今回は初の「本公演書き下ろし」ということでババーンと13公演やります。
 いつもは週末中心で3〜4日がせいぜいなので、なかなか都合がつかなかった方も大勢いらっしゃったと思いますが、今回はたっぷり公演数がありますので大丈夫!
 もう「都合がつかない」とは言わせないよ(笑)。

 13公演……長いわ〜。長すぎて想像がつかない。
 まあ、私がやるわけじゃないからいいんだけど。

 今回のお話は、劇団の稽古場が舞台となるいわゆる「バックステージもの」。
 劇中に出てくる人たちが「芝居をする人」という設定なので、劇中で演じる「劇中劇」が必要になります。

 それが今回はシェイクスピアの『オセロー』なわけですが…。
 もちろん、そのまま使ったら劇中劇だけで3時間以上かかってしまいますから、超超超短縮して、さらにその一部分だけを劇中劇で見せる感じになります。

 ただ短くすればいいというわけではなく、「オセローとはどんな話なのか」を観客にわからせなければいけないので、ストーリーや人物関係がわかる程度にまとめなければなりません。
 なおかつ、『オセロー』を演じる人たちが背負ってるものも見せなくてはなりません。

 そしてさらに、演じる人たちの関係性と『オセロー』の登場人物たちの関係性が微妙にリンクしていなければなりません。
 さらにさらに……テアトル・エコーさんで上演するので「コメディ」でなければなりません。
 これが一番の難問です。

 今回の作品を書くにあたって、私はまず劇中劇の台本を書くところから始めました。
 超短縮版『オセロー』です。
 この内容が全部披露されるわけではないのですが、劇中の人物たちはこれを見ながらいろいろ考えたり発言したりしていくわけなので、やはりちゃんと作っておいたほうがいい!と思いまして…。

 これを読んだ演出の永井さんは「どう読んでも喜劇になるとは思えないんだけど大丈夫?」と不安そうな顔をしていましたが、私は「絶対にこれを真面目に演じさせて喜劇にしてみせます!」と宣言しました。

 さてさて、できあがった『アラカン!』を読んだ永井さんから「喜劇」の判定が出るかどうか……。
 最初の関門はここから始まります。 

拍手[8回]

正念場なう

 まだ脱稿してないのにこんなもの作るなんてどうかと思うね>自分
 現実逃避と言われればその通り。
 皆様にこのブログを告知している頃には、書き終えていると思います。
 なので、今日は開設のご挨拶のみ。

 いつも公演があるときには、稽古の様子や本番の様子を記録し、周囲に知らしめるためにこのように新しく宣伝ブログを立ち上げています。
 本番終わっちゃうと書くことなくなるので廃屋と化してしまうんですが…。
 まあ、期間限定ってことで今回も応援してやってくださいm(_ _)m

 さて、今回の作品のタイトルは『アラカン!』です。
 「アラカンってなに?」という方。
 チラシの裏に辞書機能(?)を盛り込みましたので、チラシを手にしたときにぜひお確かめください。

 と、言いつつ、周囲にはチラシをほとんど配っていません。
 だって「まだ書き終えてない」ってわかるとすっごい不安そうな顔されるんだもん(>_<)

 あのー、稽古は1ヶ月前にならないとスタートしないし、そんなに早く書き終えてもしょうがないんスよ。書き下ろしなんてギリギリまでねばるのがデフォルトでしょ。
 …と言いたいけど、書き上がってないのにチラシができてるっていうのが一般的な感覚ではどうしても信じられないみたいで(^_^;)
 不安な顔されるとこっちも不安になるので、書き終えるまでは配らないことにしました。
 あんまり早く配ってもそのまま忘れられちゃいそうだし。

 執筆中は脳みそフル回転させてるので、いっぺんにあまり長くは書けません。すごーくわかりやすく、あるところでパタッと思考が止まって「はい。今日はここまで。もうリミットっす」って脳が命令するんです。
 そのときは頭に血流がぐわーっとまわりきっちゃって、「あー、なんか…脳が…ふくれてる…」って感じがして、触るとほんとに全体的にふくれてるんですよw(°0°)w

 で、「これはもう寝て脳を休ませよう。考えるのは明日にしましょう」と思って布団に入るんですが、フル回転している脳はそうそう簡単にはクールダウンしてくれないので、そのまま眠りに突入すると必ずといっていいほど夢を見ます。

 先日は、まだ執筆途中なのになぜかデータがエコーの制作に流出しちゃって、ゴーゴー駄目だしされてる夢を見たし、その前の日は大量のマトリョーシカを地面にばらまいてしまい、地道に拾い集めている夢を見ました。
 つらかったー<(_ _)>

 さらに。
 夕べは鬱蒼とした杉並木(箱根の旧街道をもっと鬱蒼とさせたような)が現れ、中に入りたいんだけどいまいちこわくて「別の道ないかなー」などと思いながら入口でウロウロとしている夢を見ました。
 なんてわかりやすい夢なんだ!

 フロイトでなくても、この杉並木が「参道」ならぬ「産道」を表していることは明白。
 この暗くて狭くて虫もいっぱいいて危険そうな道を通り抜けなければお花畑ゴールにはたどりつけないってことなんですよね。
 「別の道?……ねーよ」と自分につっこみつつ目を覚ましました。
 ふぅ。。。(;-_-) =3

 でも!
 今回は滅多にない「当て書き」です。
 よく知らない役者さんに「当て書き」するのは負担ですが、今回は私からの希望で決まったキャストの皆さんへの「当て書き」です。
 それはもう楽しいですよ。
 脳内でいちいち本人がリアルにしゃべってくれるんですもの。
 しかも何回でもリクエストに応えてくれる。
 自分で書いて「ぷぷっ。チョー受ける」と悦に入っている幸せな日々。

 もちろん、これが三次元化されたらさらに幸せなことになりますよ。
 そのためにも……杉並木……これから入ります!!!
 

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公演概要



テアトル・エコー公演vol.142「アラカン!」

作  ●唐沢伊万里
演 出●永井 寛孝

公演日●2011年11月
    11日(金)19;00
    12日(土)14;00
    13日(日)14;00
    14日(月)19;00
    15日(火)19;00
    16日(水)14;00
    17日(木)14;00
    18日(金)14;00
    19日(土)14;00
    20日(日)14;00
    21日(月)19;00
    22日(火)19;00
    23日(水)14;00
         計13回公演

料 金●一般5,000円(全席指定)
会 場●エコー劇場(恵比寿)
前 売●10月8日開始
問合せ●テアトル・エコー
※割引料金、出演者情報などの詳細はエコーHPにてご確認ください。 ※16日は終演後シアタートークあり。

プロフィール

HN:
唐沢伊万里
性別:
女性
職業:
劇作家
趣味:
ガーデニング

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